
この本の女の子へのおすすめ度 ★★☆☆☆
私、人生の中で新刊なんて買ったの、
初めてです!2010年7月8日に出たばかりの新刊のようです。
本屋の閉店間際に、店員さんに若干追い出されそうになって
いたところ、タイトルだけ見て面白そうだと思い、中身を
全く確認せずに、ジャケ買いをしました。
タイトルだけで思わず手にとってしまいたくなる本って
すごいですね。
傷つけず傷つけられない距離感の法則著・箱田 忠昭
どれだけ目新しいことが書かれているのか、ワクワクして帰宅し
早速読んでみる事、30分。
完読。すぐ読めてしまう本には、面白くて時間を忘れるほど
引き込まれてしまう本と、字面は読みやすいけれど、
内容は、目新しくなく、心にとどまるところが少ない、
読み応えにかける本の2種類あると思います。
この本は、どちらかというと、後者にあたると感じました。
序盤に書いてあることは、人に嫌われないために気をつけるべき
ことや、心理テクニックやノウハウです。
しかし、どのフレーズをとっても、わりと知られている
情報が多く、私でも知っている事ばかりで、
特に目新しいことがありませんでした。
どの教科書にも書いてあるようなことばかりでも、私も
何回も、円滑な人間関係をもつために実践をしています。
それでも適度な距離が保てないシーンだってあるわけです。
例えば具体的な裏付けや、わかっていても出来ない場合、日々
どういうことを気をつけたら効果的か、なんてのを著者の目線で
いいから書いてあったら、当たり前の内容がもっと面白く
目新しく感じた様な気がしました。
また、この本では、受け取り方によったら、
自分の個性を極力出すな、とにかくニコニコして相手に合わせているだけで、
全てうまくいくよ、と聞こえました。
でも、そのやり方は、典型的日本人として、欧米からバカに
されている最たる部分じゃないでしょうか。
もちろん、日本でやっていくためには、長年のその土壌が
「日本の社会」をつくっているわけだから、そうやっていくのが
かしこいテクニックのひとつではあるのでしょう。
日本人以外の国民は、一人一人のアイデンティティがしっかり
確率されていて、それを前面にガンガン出しているのに、
ひとりひとりの個性をとても大事にしています。
かれらは、個性をつぶされることなく、それをもっとのばされて
いて、各人は日本人にはみられないような内面からの自信を
持ち合わせています。
むしろ、逆に個性のない人間の方が人間性・社会性を問われます。
それは、私が海外2カ国に住んでいたときに、教育の段階で
日本とは大きな違いがあるということには、気づきました。
日本では、「出る杭は打たれる」
ということわざがあるように、どうしても個性的な性格を
持っている人は、「強調性がない」というめい目で、
教育の段階でも、社会にでてまでも、いみ嫌われ、
つぶされますよね。
グローバル化が進んで来ているこの現代では、欧米的な思考や
自信をもって世界にのりこんでいっている企業・人と、
日本社会での円滑な人間関係にしばられるあまり、素晴らしい
技術をもちあわせいるのに世界にはばたけないという人々の
格差がますます広がってきている気がします。
日本の技術を世界にどんどん売って行かなければいけない
今だからこそ、もう少し日本の教育から見直すべきなのでは
ないでしょうか。
と、話はそれましたが、
まあそうは言っても、私は、本書に書いてある事は、
わかってはいるけど、日本の社会で生きて行くための、
その当たり前なことが全部実践できているわけではありません。
自分の人間関係の癖っていうのもあるので、もう一度それを見直すと
言う意味では、いい自己啓発になりました。
しかし、どんな本でも、一つでも心に止まる事があれば、儲けもんと
思ってますが、一つ、私の中で、心に留めておこうと思ったことが
ありました。
それは
人は否定されたり、けなされたりすると、それが一生消えない「傷」
となる。
人は肯定されたり、ほめられたりすると、それは一生の「宝」になる。
というクダリ。
言葉選びは、自分が思っているより慎重にしなければいけないなと
身につまされました。
この本は、序盤〜中盤は特に印象には残らなかったけれど、
読み進んで行くと、最後の方の章の
「会社での人間関係テクニック」や「ピンチ脱出テクニック」は
非常に構築的・理論的に書かれていて、納得せざるを得ない様な内容で、
大変面白く、結果的に満足いきました。